設 立 趣 旨 書

 

 

特定非営利活動法人 水澪

設立代表者 村上契史 

 

1 趣旨

 21世紀は「環境の世紀」「水の世紀」と言われ、「水の都」として発展してきた大阪の町の水環境問題に対する市民の関心は近年大いに高まって来ている。

 このような状況の下、都市の基盤施設として市民生活を支えるとともに水環境の保全に大きな役割を担ってきた「大阪市下水道」についても、さらに清らかで豊かな水環境の創造に向けた取組みが求められているところであるが、より一層の事業展開を進めるためには市民の理解と支援がますます重要になってきている。

 しかしながら、市民の下水道に関する理解や認識、関心はなお低い状況にあり、大阪市を初めとする公的機関との協働についても十分とはいえない状況にある。

 そこで、大阪市の下水道行政や水環境政策に携わってきた者が、その実務経験を活かして行動していく組織を設立し、

下水道や水環境に関する啓発講座の開催
下水道や水環境の技術史などの調査・研究とホームページや講演会による発信
大阪市などの下水道や水環境関連イベント等に連携・交流する啓発支援活動
等の社会教育活動を実施し、下水道や水環境に関する市民の理解と認識を深め、市民と行政との協働を図っていくことで、身近な水環境の保全と豊かな地域社会の創造に貢献しようとするものである。

 以上の活動を円滑に進展するためには、大阪市を初めとする、国や地方自治体などの行政のみならず、多くの市民の理解と支援が不可欠である。そのため、本事業活動の実施に際しては、組織の持続性を確保し、社会的な信用を強化するために、特定非営利活動法人格を取得し、組織の透明性と責任を明確にすることにより、広く社会の理解を得るとともに設立の目的の達成を図るものである。

 

2 申請に至るまでの経過

 これまでは、地方自治体や水環境問題に関する組織・団体等が実施する事業に参加するなどしてきたところであるが、このような活動だけでは目的達成への限界があることから、志を一にする者が独自の会を組織するとともに、特定非営利活動法人格を取得し社会的な信用を得ることで、多くの市民の理解を得ながら活動を展開することが必要と考え申請に至ったものである。

 

・令和元年5月13日、本趣旨に賛同する者が参集して発起人会を開催し、法人設立に向けての意思確認を行った。

・以降設立に向けての準備活動を行い、令和元年11月27日に設立総会を開催した。